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ミャンマー医療活動

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私は1999年2月よりミャンマーで眼科医療活動を始めました。視力を失い白内障治療を受けることのできないミャンマーの患者さんのために、チーム医療で手術を行いました。また、現地での超音波白内障手術の普及を目指し、現地の医師への指導、教育をしてきました。15年間に及ぶ私たちの活動を紹介します。

医療法人 藤田眼科 理事長

ミャンマーの現状

ミャンマー連邦(以下ミャンマー)は、インド、バングラデシュ、中国、ラオス、タイと国境を接しており、面積は日本の約1.8倍、人口は約6100万人です。1989年まではビルマと称されていましたが軍事クーデターにより政権が交代、首都名はラングーンからヤンゴンに変わりました。その後、2006年、首都はネーピードーに移転されました。

2010年11月、新憲法に基づく総選挙がおこなわれ、テイン・セイン氏が大統領に就任してから民主化への道が開かれました。欧米各国が軍事政権に対しておこなっていた経済制裁はほとんど解除されました。2015年、総選挙でスーチー氏が率いるNLD政権が圧勝し民主化が進みました。

しかし、2021年2月、国軍は選挙に不正があったとしクーデターを起こし、スーチー氏が拘束され、民主化の流れは止まりました。現在は、市民による武力闘争も起こり、国際社会では東南アジア諸国連合(ASEAN)が事態打開に努めています。

ミャンマーの眼科医療

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ミャンマー眼科医は基本的に国立病院で勤務することになっています。国立病院での給与は非常に少ないため、ある程度の経験を積んだ医師は自分のプライベート・クリニックを持っています。クリニックでは朝早くから診療をし、国立病院での勤務を終えた後も、自院で白内障手術などをおこなって収入を得ています。多くの眼科医はヤンゴン市かマンダレー市に住んでおり、僻地には保健省から定期的に医師が派遣され眼科診療をおこなっています。

ヤンゴン眼科病院

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ヤンゴン最大の国立眼科病院で約60名の眼科医が勤務しミャンマー眼科医療の中心となっています。手術室は4室あり、朝8時から夕方までフル稼動で白内障手術を中心に多くの眼科手術がおこなわれています。2012年の白内障手術件数は約6000件です。超音波白内障手術も毎日おこなわれており眼内レンズも挿入されています。手術用顕微鏡は各手術室に配備されていますが見えにくいものもあります。2012年、超音波白内障手術器械はすべての手術室に配備されました。

ヤンゴン眼科病院

ヤンゴン眼科病院

ヤンゴン眼科病院手術室

ヤンゴン眼科病院手術室

眼科医療活動

1998年6月、ミャンマー保健省のミント医師が日本に来られて、私がおこなう超音波白内障手術を見学されました。当時のミャンマーでは、白内障手術は濁った水晶体をそのまま取り出す古い術式が行なわれており、眼内レンズも普及していませんでした。ミント医師から「ミャンマーで新しい超音波白内障手術の手技を教えていただき、眼内レンズによる白内障手術を普及させて欲しい。」と依頼されました。

当時のミャンマーの眼科医数は約200人(日本は約14,000人)と極端に少なく、抗生物質、抗炎症剤などの薬剤不足、衛生状況の悪さ、インフラ整備の悪さなどから、白内障、緑内障、トラコーマ、角膜感染症で失明する人が数多くいました。中でも白内障で失明する人はもっとも多く、超音波白内障手術が普及すれば多くのミャンマーの方たちを救うことができると感じました。

そこで、医療支援チームを編成し、1999年2月にヤンゴン眼科病院を訪問しました。その後、いろいろな苦労はありましたが、2014年まで計24回、ヤンゴン、マンダレー、ネーピードーの眼科病院を訪れ、超音波白内障手術の実技指導、手術用器械・器具・薬剤の寄付、現地にある手術器械の修理・メンテナンス、ミャンマー眼科医と一緒に手術学会の開催などを行いました。

現在、超音波白内障手術はミャンマーで広く受け入れられ、多くの白内障患者さんの視力回復に貢献しています。私たちの願いが叶い、心から良かったと思っています。

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