禁煙外来
医師のサポートを受けながら、
無理のない禁煙を
喫煙は眼に悪影響を及ぼします
喫煙はさまざまな病気の原因になります。眼においてもそれは例外ではなく、眼の中の細い血管が悪影響を受け、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性症、緑内障といった失明につながる病気が、タバコを吸うことにより進行しやすくなります。
禁煙ができないのは「ニコチン依存症」のためです
「タバコをやめたい、でもやめられない」それには理由があります。禁煙が難しいのは本人の意志が弱いのではなく「ニコチン依存症」という病気だからです。
「ニコチン依存症」は完治できる病気です
「ニコチン依存症」は治療を必要とする病気です。禁煙外来では、医師が身体・精神的にサポートし、無理なく禁煙できるように導きます。
治療法
ニコチン依存症になると、意志の力だけで禁煙するのは難しくなるため、禁煙補助薬を使用します。この場合、治療には保険が適用されます(保険診療の適否については、当ページ下記をご覧ください)。補助薬には、ニコチンを含まない製剤(内服薬)と、ニコチンを含む製剤(二コチンパッチやニコチンガム)があり、両者は併用できません。持病や生活習慣などを考慮し、適切な治療法を選びます。
治療の流れ
●初回
治療法の説明のほか、ニコチン依存度、喫煙の状況、禁煙の関心度などをチェックします。
呼気中の一酸化炭素濃度の測定、禁煙開始日の決定と「禁煙誓約書」署名、次回診察日の決定をおこない、治療のための禁煙補助薬を処方します。
●2回目(2週目)
3回目(4週目)
4回目(8週目)
喫煙状況の問診、呼気中の一酸化炭素濃度の測定、離脱症状がある場合は対処法などについてカウンセリングをおこないます。その後、次回受診日までの禁煙補助薬を処方します。
●5回目(12週目、最終回)
12週目の受診が最終回となり、保険診療は終了です。
禁煙に成功していれば、 そのまま禁煙を継続するためのコツを指導します。
保険で認められている通院回数は、初診を含めて計5回、期間は約3ヵ月です。
保険適用の条件
次の4条件をすべて満たし、医師が必要と認めた場合、禁煙治療の受診に保険が使えます。
- ニコチン依存についてのスクリーニングテストで、ニコチン依存症と診断
- 喫煙係数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上
- 直ちに禁煙することを希望
- 「禁煙治療のための標準手順書」に則った禁煙治療についての説明を受け、 その禁煙治療を受けることを文書により同意