コンタクトレンズ
コンタクトにはいろいろな種類があります
- ハードコンタクトレンズ(通常2~3年で交換が必要です)
- ソフトコンタクトレンズ(通常1~2年で交換が必要です)
- ディスポーザブルコンタクトレンズ(1日使い捨て)
- 頻回交換コンタクトレンズ(2週間、1ヵ月交換の使い捨てコンタクトレンズ)
円錐角膜コンタクト
円錐角膜疾患の方のためのコンタクトレンズです。角膜が薄くなり前方へ円錐状に突出してくる円錐角膜は、メガネでは視力が十分に出ません。初期においては通常のハードコンタクトレンズでも矯正できます。しかし、進行すると円錐角膜用の特殊ハードコンタクトでなければ矯正できなくなります。

虹彩付きソフトコンタクト
角膜に傷害を受け白く濁ってしまった方や虹彩欠損・無虹彩眼の方のためのソフトコンタクトレンズです。※虹彩付ソフトコンタクトレンズは、図のように虹彩だけのものや瞳孔付きのものがあり、虹彩や瞳孔の大きさを選ぶことができます。

コンタクトレンズは医療用具です
定期的に検査を受けましょう
コンタクトレンズ使用者は、購入後一定期間ごとに定期検査を受けなければなりません。レンズや目の状態をチェックする大切な検査ですから、調子の良い場合でも必ず受けてください。自覚症状がなくても、レンズの傷や汚れが発見されることもあります。
コンタクトレンズによる障害
角膜びらん

角膜の上皮表面が剥がれた状態をいいます。軽度では「異物感・しみる」、重症になると「激しい痛み・強い充血・まぶたの腫れ」などが生じます。
角膜血管新生

コンタクトレンズの長期装用により酸素不足が続くと、酸素不足を補おうと白目(結膜)の血管が角膜に侵入します。
角膜内皮障害

角膜内皮細胞とは角膜の一番内側にある大切な細胞で、角膜の透明性を維持します。コンタクトレンズの装用などで長い間酸素不足が続くと、内皮細胞が障害を受けて角膜の透明性が低下することがあります。
巨大乳頭結膜炎

コンタクトレンズの汚れや刺激によるアレルギーが原因で、上まぶたの裏側に「乳頭」というぶつぶつができます。レンズが上にずれやすくなり、それが原因で見えにくくなります。
コンタクトレンズのケアは毎日おこないましょう
コンタクトレンズには、涙に含まれるタンパク質や脂肪、装脱時の手の汚れなどが付いています。これをそのままにしておくと、レンズの寿命を縮めてしまうばかりでなく、目にも悪影響をあたえます。コンタクトレンズのケアは、毎日欠かさずおこないましょう。
コンタクトレンズのケア用品
ソフトコンタクトレンズ
3%過酸化水素【1液型】 6時間以上の消毒と同時に、レンズケースに特殊な白金ディスクをつけることで中和できます。レンズをつける前に保存液で軽くこすり洗いしながらすすぎます。 消毒液でレンズをすすがないように、目に入れないよう注意してください。

ポピドンヨード 4時間以上、消毒液に中和錠剤をいれることで、錠剤が溶解し中和できます。レンズをつける前にすすぎ液で軽くこすり洗いしながらすすぎます。 消毒液でレンズをすすがないように、目に入れないよう注意してください。

MPS(マルチパーパスソリューション) 洗浄・すすぎ・消毒・保存が1本でできる液です。洗浄が重要で、こすり洗いしないと洗浄効果がありません。

ハードコンタクトレンズ
酵素洗浄保存液
液でこすり洗いした後、レンズケースに液を満たし、4時間以上保存します。1液で洗浄・保存・タンパク除去ができます。
レンズをつける前に水道水で十分にすすいでください。

不適切なケアは感染症などの眼障害リスクを高めます。各説明書に沿って、適切に使用してください。
初めてコンタクトレンズの処方を希望される未成年の方は、保護者同伴の上来院をお願い致します。