2002 年 1月 15日 更新
-*-* 子どものころの憧れを職業に *-*-
2001年4月に視能訓練士として藤田眼科に就職。 周囲の先輩に「ササビー」という愛称でかわいがられている。 休日は映画鑑賞に費やすことが多い。 人なつっこい笑顔が印象的。
藤田眼科・視能訓練士 笹田 仁美
「医療関係の仕事に就きたくて、高校の進路指導室でいろいろ調べていたら、この資格を見つけたんです」 子どものころから近視で、眼科に通う機会が多かった笹田仁美さんは、「検査をしてくれる人」に憧れ、 いつしか医療に興味をもつようになった。
高校2年まで視能訓練士という資格自体は知らなかったが、 その存在には自然と興味がわいた。もともと子どもが好きだったこともあり、 人と接する医療に魅力を感じた笹田さんは、その後、迷うことなく視能訓練士の道を目指すことに。 2001年3月に川崎医療福祉大学を卒業。4月から地元、徳島の藤田眼科に就職した。 視能訓練士としても社会人としてもピカピカの一年生だ。
「姉の友人が藤田眼科で働いていたのをきっかけに、学生のときに見学させてもらったんです。 そのときの雰囲気がとてもよくて、その場で『よろしくお願いします』と、 就職のお願いまでしてしまいました」 すでに面接前の見学時には「藤田眼科で働きたい」と決心したという笹田さん。 いざ働きだしてからもその第一印象の良さは変わらないそうだ。
3階にある応接室のような医局。
ベランダでは、ときおりバーベ
キュー大会が催される。
検査中の笹田さん。
取材のカメラに
思わず照れ笑い。
診療後に集まってくれた職員のみなさん。
お疲れのところありがとうございました。
現在は、おもに斜視・弱視、LASIKの検査の仕事に携わっている。
「ここは、検査の種類が多くて、想像のつかない症例もあり、勉強のしがいがありますね。 毎日、忙しいなかにも発見があって、学ぶことがたくさんあります」
仕事へのやりがいを語る笹田さんだが、就職当初はとまどいの毎日だった。 高齢者への対応がわからなかったり、子どもの患者さんが泣き止まずに途中で先輩に検査を代わってもらったりしたこともあった。 「『こっちが泣きたいよ』と思いましたね」 そのときの様子を思い出しながら語る笹田さんに笑顔がこぼれる。
今は、どう対処しているのだろうか。
「子どもの患者さんには、当日は無理でも次の検査日に向けて、慣れてもらうようにしています。 キャラクターグッズを使ったり、検査をゲーム感覚でとらえてもらったり。 次に来院したときに『この間のゲームをしよう』と言って検査をさせてもらうんです」 当時の苦い思い出を糧にさまざまな工夫を身につける。 そのはっきりした意志や口調が、1年目ということをしばしば忘れさせる。
「進行性の病気をもつ患者さんから『見えなくなるんですか』と聞かれたときに、 何も言えなかったことがショックでした」
生半可な気休めの言葉はかえって患者さんを落ち込ませる。 しかし、自分が落ち込めば患者さんはもっと落ち込むのだとそのとき感じた。 以来、笹田さんはつねに笑顔でいることを心がける。 笑顔で接していれば、いつしか笑顔が返ってくる。 そして自分自身もさらに笑顔になることができる。
「患者さんにとって何が大事かが分かるようになるまでが大変です。 でも先輩を見習って、主訴を聞き出し、個々に合ったケアをしていきたい」
笹田さんがこれからの目標を語る。1年目の初々しさをもちながらも、 医療者としてのプロ意識に目覚めた笹田さんの「これから」がますます楽しみだ。
(文:株式会社メディカ出版 編集部・新田)
* 藤田善史先生からみた笹田さん *
何事にも積極的でノリがいい新人さんです。 非常に優秀で、私は斜視が専門外なので、斜視関係に力を入れていってほしいですね。