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ミャンマー医療活動レポート 第20回 2010年4月29日 〜 5月6日
レポート  日程
藤田眼科 添田浩生 記
はじめに
藤田眼科 添田浩生

 今回は、記念すべき第20回のミャンマー医療活動であり、4月29日から5月6日まで行われました。 参加人数は過去最多の22名、ミャンマーの首都がヤンゴンからネピドーに移って初めての医療活動となりました。 現地気温40℃以上の中での医療活動となり、メンバー全員暑さで体力を奪われ、過酷なものとなりました。
 手記を担当させていただくのは、今回、初参加の藤田眼科 視能訓練士 添田浩生です。

参加者
藤田 善史 / 藤田眼科
埜村 裕也 / 藤田眼科
井上 康 / 井上眼科
堀尾 直市 / 朝日大学歯学部附属
村上記念病院
金田 正博 / 東濃厚生病院
村田 晶子 / さぬき市民病院
土屋 美保 / 井上眼科
添田 浩生 / 藤田眼科
竹内 護 / ASICO
竹内 健司 / テイクオフメディカル
滝口 正彦 / タックメディカル
平松 友佳 / 日本アルコン
中川 彰二 / 日本アルコン
林 典明 / AMO ジャパン
河嶋 洋一 / 参天製薬
村田 壮司 / 参天製薬
溝口 晃平 / 千寿製薬
久永 修敏 / ハートネット
田宮 千佳民
藤田 富貴
堀尾 多美子
堀尾 美月

以上、眼科医6名、スタッフ16名
手術
ヤンゴン眼科病院にて
2010年
5月1日(土)
白内障手術 22例、硝子体手術 6例、
オンサイトトレーニング 3例
ネピドー病院にて
2010年
5月3日(月)
白内障手術 30例
4月29日(木)
AM 11:30 成田空港よりSQ637便にてシンガポールへ
4月30日(金) ヤンゴンへ移動

PM 2:20 シンガポール空港よりMI518便にてヤンゴン入り
PM 3:45 ヤンゴンへ到着

 ヤンゴンへ到着してマイクロバスに乗ってホテルへ向かったのですが、ぎゅうぎゅう詰めのバスや横断歩道のまったくない道路など、 見える風景が初めてのものばかりで、車内では興味津々でバスの外の様子を見ていました。
 空港から約15分、宿泊先のYangon Sedona Hotelへ到着しチェックイン。 日本から持ち込んだ手術物品をヤンゴン眼科病院へ運び込む予定でしたが、空港でのチェックに時間がかかっていたため、ミャンマー交流協会の事務所で待機し、その後届いた手術物品を運びました。 また、竹内(健)さん、滝口さん、埜村先生は翌日の硝子体手術に使用する器械の動作確認を行っていました。

PM 8:00頃 ホテル内の中華料理店にて夕食

  • ヤンゴンを走っているバス
  • 手術物品の運びこみを行う埜村先生と溝口さん
  • 手術物品のチェックをする私
5月1日(土) ヤンゴン眼科病院にて白内障手術22例、
硝子体手術6例、オンサイトトレーニング3例

AM 9:45頃 手術開始
 2部屋に分かれて白内障手術と硝子体手術が行われました。

 白内障手術は、藤田院長16例、井上先生6例の手術を行いました。手術は、大きなトラブルもなく進められ終了しました。 印象に残っているのは、2例目の症例で多焦点眼内レンズを希望されて手術をされた方で、ミャンマー初の多焦点眼内レンズになりました。

 硝子体手術では、堀尾先生、村田先生、埜村先生により、黄斑円孔2例・増殖性糖尿病網膜症3例・眼内レンズ落下1例の手術を行っていました。 手術中に停電が何度も起こるトラブルもありましたが、執刀医の堀尾先生および熟練された各スタッフの落ち着いた対処により、無事に手術を行うことができました。

 お昼休憩では、餡かけ麺とダイアモンドマンゴーが出てきました。以前、ミャンマーに行ったことのある方からミャンマーのマンゴーのおいしさについて聞かされていたので楽しみにしていました。 一口食べると甘さが口いっぱいに広がり、午前中の疲れを癒してくれました。しかし、餡かけ麺やマンゴーよりもおいしく感じたのはお水です。気温の暑さでまいっていた私を生き返らせてくれました。

  • 井上先生 白内障手術
  • 堀尾先生 硝子体手術
  • 昼食で食べた餡かけ麺

 午後からは、ミャンマーの若い医師に対し超音波白内障手術のオンサイトトレーニングが3例行われました。1例目と3例目を金田先生、2例目を藤田先生が担当しました。 オンサイトトレーニングでは、1症例あたりの手術時間が約1時間かかりました。超音波手術機器および手術顕微鏡の経験が少ない医師にとって、超音波白内障手術は難しいものなのだと改めて感じました。
PM 7:30頃 手術終了
PM 8:30頃 ホテル内のイタリアンレストランにて夕食

  • 金田先生に指導を受けるミャンマー医師
  • ミャンマー医師に指導する藤田院長
  • ミャンマー医師に指導する井上先生
  • ヤンゴン眼科病院での手術後の集合写真
5月2日(日) ネピドーへ移動

AM 6:30頃 Yangon Sedona Hotel 出発
AM 6:45頃 ヤンゴン眼科病院へ到着し、医師は術後回診へ

 私も回診の様子を見学させていただきました。手術を受けられた方の素晴らしい笑顔が印象に残り、藤田院長たちはこの素晴らしい笑顔を見るたびにやりがいを感じ、 医療活動を続けられているのだと感じとることが出来ました。

  • 診察を待つ患者様
  • 手術翌日の診察を行う藤田院長
  • 手術翌日の診察を行う井上先生
  • 手術翌日の診察を行う堀尾先生

AM 8:00頃 バスに乗り、ネピドーへ向けて出発
 ミャンマーの高速道路を通り、首都ネピドーへ向かいました。高速道路の路肩は、まるで砂漠とも思えるような乾燥した砂地でした。途中外へ出ると、じりじりと肌が焼けるような感じがしました。

AM 12:00頃
サービスエリアにて昼食
PM 2:00頃
ネピドー入り
  • このバスに乗りネピドーへ
  • ネピドーへのハイウェイ
  • 昼食をとったサービスエリア

 ネピドーへ入って、宿泊先のマウント・プレザントホテルへ向かいました。ネピドーの道路は片側6車線とかなり広いものでしたが、車の交通量は少なく、歩行者やバイクの方をちらほら見かけました。 建物は、建てられて間もない新しいもので、建設途中の建物が多く見られました。

PM 3:00頃 Mount Pleasant Hotel到着

 ヤンゴンからネピドーのホテルまでは、片道約6時間の長旅でした。 長時間の移動にメンバー全員ぐったりでした。ホテルへ到着するとスイカジュースのウェルカムドリンクで出迎えられて、そのおいしさに癒されました。
PM 7:00頃 YKK restaurantにて夕食
癒しのウェルカムドリンク
ネピドー病院で遊んでいた子供ちゃん達
5月3日(月) ネピドー病院にてアウトリーチプログラム白内障手術30例

AM 7:00頃 Mount Pleasant Hotel出発
AM 7:30頃 ネピドー病院へ到着、医師は手術を受けられる方の診察へ

 手術は、日本の医師がベッド2列で超音波白内障手術30例、ミャンマーの医師がベッド3列で白内障嚢外摘出術78例の予定で行われました。

AM 9:00頃 手術開始
 手術室左側のベッドでは藤田院長が、右側のベッドでは井上先生、堀尾先生が手術を行いました。 特に大きな問題もなかったのですが、29例目の20歳の先天白内障、小角膜、小瞳孔の難症例で大変そうでした。手術は、スタッフに見守られる中行われ、無事に終了してほっとしました。

  • ネピドーアウトリーチプログラムの垂れ幕
  • 藤田院長による白内障手術
  • 井上先生による白内障手術
  • 堀尾先生による白内障手術
  • 手術を見守る多くのスタッフ
  • ミャンマー医師による水晶体嚢外摘出術
  • ネピドー病院での手術後の集合写真
PM 1:40頃
手術終了
PM 3:00頃
井上先生たちはマッサージへ、他のメンバーはネピドー観光、ホテルでの休憩へ
PM 7:00頃
ネピドーの中華料理店にてミャンマーの先生たちとレセプションパーティ

 レセプションでは、始めに堀尾先生の愛娘である美月ちゃんが日本舞踊を披露しました。3歳からやっているということで、とても素晴らしかったです。 次に井上先生ひきいる井上バンドの歌の披露でした。曲は、「Country road」と「乾杯」で、私も前に呼んでいただき、気持ちよく熱唱しました。 最後はミャンマーの先生による踊りの披露で、民族衣装を身にまとって踊っており、ミャンマーへ来ている実感がありました。

  • 美月ちゃんによる日本舞踊の披露
  • 井上バンドのライブ
  • ミャンマー医師による踊りの披露
  • ネピドーの神秘的なパゴダ
5月4日(火) 第10回ミャンマー日本眼科手術学会

AM 7:30頃 Mount Pleasant Hotel出発
AM 8:10頃 ネピドー病院へ到着、医師は術後回診へ
AM 8:45頃 ミャンマー日本眼科手術学会開始

 講演が始まる前に藤田院長によるスピーチと、今回の医療活動のメンバーの紹介がありました。
 講演は、中川さん→村田さん(参天製薬)→河嶋さん→添田→埜村先生→井上先生→藤田院長→ティン ウィン教授→アウン サン ウィン教授の順で講演が行われました。 学会での発表というのが今回の山場でした。ただでさえ学会発表の経験も少ない私が、まったくできない英語での講演ということで不安でした。 しかし、喋り始めると藤田院長、埜村先生と日本で練習した成果がでたのか(?)、特に問題もなく講演できたと思います。

  • 眼科用品の寄贈式典
  • 講演をする私
  • 講演をする埜村先生
  • 講演をする藤田院長
  • 熱心に講演を聞くミャンマー医師
AM 11:10頃 ミャンマー日本眼科手術学会終了
AM 11:20頃 病院内にて昼食
AM 12:00頃 ヤンゴンへ移動

 学会が終了すると病院内に昼食を準備していただいていたので、ごちそうになった後にヤンゴンへ向けて出発しました。 ヤンゴンまでは再びバスで6時間・・・ネピドーへ向かうときの記憶が蘇り、少し落ち込みました。ただ、帰りは2台の車に分乗したので、わりと楽に帰ることができました。

PM 6:00頃 Yangon Sedona Hotel到着
PM 7:00頃 日本料理店 FURUSATOにて夕食

 FURUSATOでは久しぶりの日本食でした。そばやうどん、刺身など日本ではおなじみのメニューが揃っており、何を食べるか迷いました。結局、私はカツ丼を注文しました。 日本の懐かしい味、日本を思い出し恋しくなりました。

PM 9:00頃 Yangon Sedona Hotelにて反省会
 今回は、最終日のみの反省会となりました。反省会では、一人一人、活動での反省点を発表しました。 私の反省点としては、手術についての知識が少なかったことと、ヤンゴン眼科病院で自分が何をすればいいのか聞いて動くことができていなかったことです。 全体を通しては、英語の重要性を感じました。次回行くまでには英会話教室に通って少しでも会話できるようにしたいです。

5月5日(水) ヤンゴン観光

AM 8:00頃 ヤンゴンを観光
 バスに乗り、まずはシエタゴンパゴダへ向かいました。バスで素足になり、建物の中へ。初めて間近で見るシエタゴンパゴダはとても神秘的で神々しいものでした。 パゴダでは、自分の生まれの曜日のところでお祈りをすることができました。
 シエタゴンパゴダをあとにし、マーケットへ移動しました。マーケットでは、ハンドメイドのかばん、小物類、宝石、土産物などが売られていました。 また、現地の人がポストカードやミャンマーの硬貨などを売りに来たのですが、その中に小さな子供ちゃんもいて、そのかわいさに思わず買ってしまいそうになりました。

  • 神々しいシエタゴンパゴダ
  • シエタゴンパゴダを観光する一行
  • シエタゴンパゴダにいたお坊さん
  • シエタゴンパゴダにいた子供ちゃん
  • ヤンゴンのマーケットで絵葉書を売るかわいい子供ちゃん
AM 12:30頃
Yangon Sedona Hotelにて昼食
PM 1:30頃
ミャンマー交流協会事務所へ
PM 4:40
ヤンゴン空港よりMI517便にてシンガポール空港へ
PM 9:15
シンガポール空港へ到着

 ここで日本への帰国組と、シンガポール宿泊組とに分かれました。 藤田院長ら5名は、翌日に白内障手術に使われる眼内レンズを生産しているHOYAの工場見学へ行くためにシンガポールへ残りました。残りのメンバーは、関西国際空港および成田空港に向けて帰国となりました。

5月6日(木)
AM 1:10 シンガポール空港よりSQ618便にて関西国際空港へ
さいごに

 今回、ミャンマー医療活動へ参加させていただいたことは、自身の今後の仕事に対しての取り組みや、人生にとっても必ずプラスになると思いました。 自分自身あまりできることがなく、みなさんに大変ご迷惑をおかけしてすみませんでした。次回参加させていただくことがあれば、もっと自分がしたいことを考えて取り組みたいと反省しました。
 活動へ参加させて頂き、藤田院長およびチームFUJITAのメンバー、藤田眼科のスタッフに感謝しています。ありがとうございました。

藤田眼科 添田浩生 記

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