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Vol.45 (2012年1月発行)

新年、あけましておめでとうございます 院長 藤田 善史

昨年は3月11日に起こった東日本大震災や欧州経済危機の波及などで、日本全体が少し沈んだ雰囲気の1年になりました。 今年は皆さまにとって良い年であることを心より祈っています。

多焦点眼内レンズグラフ

多焦点眼内レンズについて
さて、2012年最初のアイメールでは、当院で4年以上の経験となる多焦点眼内レンズの最近の成績をまとめてみました。 多焦点眼内レンズは、白内障手術後、遠方と近方の2つにピントが合う眼内レンズです。 従来の眼内レンズは単焦点眼内レンズと呼ばれ、手術後のピント合わせは遠方か近方のどちらかでした。 つまり、白内障手術後、遠方にピントを合わせると近くが見えにくいため老眼鏡が必要になり、近方にピントを合わせると遠くを見るときに眼鏡が必要になります。 この多焦点眼内レンズを使用すると、遠方も近方も良く見えるので、眼鏡を使用することが少なくなるのです。

先進医療として認可
2007年11月から開始した多焦点眼内レンズは、術後成績も良く多くの方が積極的に使用されるようになっています。 2008年11月には、「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術(白内障手術)」が、先進医療として認可されたため患者さまのご負担が少なくなりました。 それでも、通常の白内障手術には健康保険が適用されますが、この多焦点眼内レンズを使用する場合は、手術翌日に手術代と眼内レンズ代を合わせた36万円(両眼では72万円)を支払っていただくことになります。 このように高い金額を支払っても、白内障手術が終わった後、「遠くも近くも良く見えるようになり、とても良かったです。」 と喜んでいただけるよう、手術前検査、実際の手術、手術後の経過観察には、細心の注意を払っています。

手術に適応する症状は
現在、当院で使用している多焦点眼内レンズは2種類です。1つは近くのピントが40cmのIQレストア、もう1つは30cmのテクニス・マルチフォーカルです。 手術後の生活のご希望により、それぞれを使い分けて使用しています。 多焦点眼内レンズは、遠方も近方も良く見えるようになるレンズですが、進行した緑内障や網膜疾患などで手術後の視力が期待できない方には適応になりません。 また、角膜に強い乱視や混濁のある方も適しません。 白内障手術後に良好な結果を得るためには、手術前に正確かつ精密な検査を行い、多焦点眼内レンズの適応があるかどうかを判断します。

良好な手術結果
最近3年間の多焦点眼内レンズの使用を図1に示しています。多焦点眼内レンズを希望される方は年々増加しており、 今年は11月までのデータで5.9%の方が多焦点眼内レンズを使用されています。 手術後3ヶ月で、眼鏡なしで遠方がどれぐらい見えるかを図2、近方については図3に示しています。 これらは、IQレストア41眼とテクニス・マルチフォーカル52眼を一緒にした結果です。遠方は97%の方が、近方は84%の方が0.7以上の視力を得ています。 0.7以上の視力があれば、遠方も近方も眼鏡なしで生活をすることができます。 実際に眼鏡を装用せずに生活されている方は、術後3ヶ月のアンケートで84%でした。 このように多焦点眼内レンズは、良好な遠方視力と近方視力を提供することのできる眼内レンズです。 白内障手術を受けられる際、手術後、ある程度、眼鏡をかけずに生活をしたいという方がいらっしゃいましたら、ご遠慮なくスタッフにご相談下さい。

遮光眼鏡について

まぶしさを和らげる特殊な眼鏡
図1トライアルレンズ お手持ちの眼鏡の上から装着可能
角膜混濁や白内障の初期、網膜色素変性症、緑内障、視神経の疾患などでは、光を非常にまぶしく感じ、明るい場所では「白く光って見えにくい」、「まぶしくて眼が痛い」などの症状が出ることがあります。 まぶしさの原因は光の散乱です。特に波長の短い青色の光は散乱しやすく、明所での視力低下やコントラスト感度低下の原因となります。 遮光眼鏡はまぶしさの要因となる短波長光(紫外線-青色光線)を選択的にカットし、それ以外の波長の光を通すよう作られた特殊な眼鏡です。 この眼鏡を装用すると、まぶしさが和らぐとともにコントラストがはっきりし、明るくくっきりした視界を得ることができます。 まぶしさの感じ方には個人差があり、晴天か雨天か、屋外か室内か、など周囲の条件によっても見え方は変わってきます。 また、短波長光を選択的にカットする遮光レンズの性質上、色の見え方が通常レンズとは異なりますので、実際の見え方についてはご自身で試してみる必要があります。 視覚障害のため身体障害者手帳を取得している方で、遮光眼鏡装用により見え方が改善する場合は購入の際に公的補助を受けることができます。 当院では、試用レンズも準備しておりますので、まぶしさが気になる方は医師にご相談下さい。

遮光眼鏡処方の流れ

  • 眼鏡の度数合わせをする
  • 日中に屋外にて図1を使って見え方を確認し、色を選択する
    ※ 図1以外にも色はあり
  • 処方せんを交付し、眼鏡店へ持参していただく
    ※ 眼鏡作成までに14日程度かかる

スーパーライザー(近赤外線治療器)

スーパーライザー果 スーパーライザーとは、生体深達性の高い波長帯の近赤外線をスポット状に高出力照射する光線治療器です。 星状神経節(首の付け根付近)に照射することにより、筋肉の緊張が緩和され、血行が良くなります。 眼科領域では、網膜血管閉塞症、網膜色素変性症、緑内障性視神経萎縮などに効果があるという報告があります。 当院では、2011年9月に新機種スーパーライザーPXを導入しました。前機種と比べ、操作性が良く、短時間でより高い効果が得られるようになりました。
アンナ・サニイワ医師 2011年10月17日から3日間、タンザニア国立ムヒンビリ大学眼科の女性医師、アンナ・サニイワ先生が藤田眼科を訪問しました。 サニイワさんは日本の眼科医療(特に超音波白内障手術)の勉強のため、約1ヶ月間日本に滞在しましたが、最後の訪問地として当院を選ばれ、手術や外来を見学して行かれました。 タンザニアは、大自然に恵まれた広大な土地に、約4,400万人の人口を有する中央アフリカ東部の国家ですが、眼科医が国全体で30人あまりしかいないそうです。 手術機器はもちろん眼科検査機器も絶対的に不足しており、白内障のために失明状態となっている人が非常に多いとのことでした。 藤田眼科はこれまでに手術用ベッドや白内障手術器具をムヒンビリ大学病院に寄贈していますが、これらの器具は、ムヒンビリ大学で有効に使われているそうです。 当院の見学を終えた感想を伺ったところ、手術レベルの高さはもちろん、診療にあたるスタッフ一人一人が自分に与えられた仕事を正確に確実にこなしていることに感嘆したとの言葉をいただきました。 これからもスタッフ一同、最良の医療を患者さまに提供できるよう努力を重ねてまいりたいと思います。また、今後のサニイワさんの、母国でのご活躍をお祈り申し上げます。

インカムを導入しました

インカム マイクとイヤホンが付いた小型のトランシーバー(通称:インカム)を導入しました。 この装置を使うと、いつでもどこにいても、装置を付けたすべてのスタッフに業務連絡を行うことができます。 診療上の連絡事項があるときに、その場を離れることなく情報を伝え、迅速に対処することが可能になりました。 スタッフ間で情報の共有を図ることにより、診療の質を高めるとともに、患者さまの待ち時間の短縮にも役立つよう有効活用しています。

新人スタッフ紹介

内田 沙希 山下 佳織 徳山 玲子 奥村 佳子
内田 沙希 山下 佳織 徳山 玲子 奥村 佳子
2011年から勤務しています。一人一人の患者さまに安心して受診していただけるように常に笑顔を絶やさず、丁寧な対応を心がけています。 まだまだ未熟ですが、日々努力し、少しでも患者さまのお役に立てるように頑張りますので、よろしくお願いいたします。

LASIK 体験談

レーシックとは、エキシマレーザーという特殊なレーザーで角膜の一部を取り除いて、近視と乱視を同時に治す手術法です。 以前とは違って、眼科で行う一般的な手術の一つとして、広く知られるようになりました。

>> レーシックについての詳細はこちらをクリック

受付 中川 沙恵

私は裸眼視力0.06程度で、普段はコンタクトレンズや眼鏡を装用していたため、裸眼での生活に憧れLASIKに興味を持っていましたが、手術に対して怖さを感じ、踏み切れずにいました。 しかし、実際に手術を受けられた方々の体験談を聞くうちに自分も受けてみたい!と思う気持ちが強くなり、手術を受けることを決意しました。 手術は緊張しましたが、院長先生に何度も優しく声かけしていただき、安心して終えることができました。 術後はコンタクトレンズや眼鏡が不要になり、「なんて楽なんだろう!」と感激しました。 今は裸眼視力1.5あり、とても快適な生活を送っています。今後は、皆さまにもLASIKの良さをお伝えしていきたいです。興味のある方は説明会に是非参加してみて下さい!

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