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Vol.12 (2003年4月発行)

■ 特集・眼科の仕事〜視能訓練士(Orthoptist)

◆視能訓練士(ORT)は視機能検査と視能矯正のエキスパートです◆
視能訓練士(しのうくんれんし)とは、国家資格(昭和46年制定の「視能訓練士法」に基づく)をもった 医療技術者です。小さなお子さまからご年配の方まで年代を超えて、皆さまの大切な眼の健康を守るお手伝い をしています。

眼科医の指示のもとに視能訓練士が行う視機能検査には、視力、視野、屈折、調節、色覚、 光覚、眼圧、眼位、眼球運動、瞳孔、涙液、涙道などの他に、超音波、電気生理学、写真の撮影検査などがあります。 これらの検査によって得た詳細な臨床データが適切な診断治療につながることから、 眼科診療チームの一員である専門職として認められてきました。 また検査以外にも、斜視や弱視の訓練治療にもたずさわっています。

当院には4名の視能訓練士が勤務し、視機能検査のうち特に熟練を要するものを担当しています。 詳しい知識を備えておりますので、検査や訓練治療について疑問や不安などございましたら、 ご遠慮なさらずお気軽に何でもお尋ねください。

現在、時間帯によっては待ち時間が長くなることがありますが、今後、作業の流れを見直す など改善に努めてまいりますので、今しばらくご辛抱をお願い申し上げます。皆さまからは あたたかいご理解とご協力をいただき、職員一同感謝の念に耐えません。 日々努力してまいりますので、お気づきの点はどうぞお申し出ください。



視能訓練士
嶋田 和代
検査にあたっては、患者さまが視機能に何を求めていらっしゃるか、その方の生活背景まで考慮しながらコミュニケーション を図らせていただくよう努めています。後日お会いしたときに、私のことを覚えてくださっていたり、時には前回の検査を ほめていただいたりすることもあり、そのような時はやはり嬉しく感じますね。これからも、日ごろ院長から指導がある ように、常に現状に満足することなく勉強を続け、さらに進歩していきたいと強く思っています。


視能訓練士
直江 幸美
検査のご説明をする時に、患者さまにうまくお伝えするということをいつも心がけています。自分はもちろん 専門的な知識をもっているのだけれど、それを患者さまにわかっていただいてこそ意味があると思うんです。 上手なコミュニケーション、わかりやすい検査というものを心がけて、皆さまのお役に立っていきたいですね。 幸い、当院には何でも話し合える視能訓練士の仲間がいます。お互いに良い刺激を与えつつ共に成長して いきたいと考えています。

最近は屈折矯正手術(LASIK=レーシック)の検査を担当することが多くなりました。「ありがとう」と 声をかけてくださる患者さまも多く、嬉しい限りです。私自身は、斜視・弱視の分野についても関心があり、 勉強を続けているところです。また、子ども好きなので、そういった得意分野もしっかり活かしながら、 患者さまへの対応をはじめとする医療全般の技術をさらに磨いていきたいです。

視能訓練士
笹田 仁美
以前、大変お世話になった方が目がご不自由で、その方へのご恩返しを意識しているうち自然とこの道を選びました。 患者さまに接するようになり1年がたちますが、実際の医療現場に出てみると、学校では習わなかった様々なケース に出会い、大いに勉強させていただいています。まだまだ学ばなければなりませんが、これからは後輩を指導していく 立場にもなっていきます。努力を惜しむことなく、技術をさらに磨き、先輩方に追いついていきたいと思います。

視能訓練士
大喜 幸恵

■ コンタクトレンズを使用している患者様へ〜守っていただきたいこと

■コンタクトレンズは医療用具です。
コンタクトレンズは医療用具であり、眼科医の検査・処方を受けて使用することになっています。
眼の健康のためにも、眼科医の指示を守って正しい取り扱いを心がけましょう。

■眼科医の指示を守って装用しましょう。
眼科医から指示された装用時間を守り、眠るときには必ずレンズをはずしましょう。
使い捨てコンタクトレンズを使用している方は、眼科医から指示された交換サイクルを守りましょう。

■レンズの洗浄・消毒は眼科医の指示に従って行いましょう。
コンタクトレンズには、涙に含まれるタンパク質や脂肪、装脱時の手の汚れなどが付いています。 これをそのままにしておくと、レンズの寿命を縮めてしまうばかりでなく、 眼にも悪影響を与えます。 また、レンズを保管しているケースの汚れが、レンズの汚れの原因になる こともありますので、定期的な交換をお勧めします。

■コンタクトレンズにも寿命があります。
コンタクトレンズは、使っているうちに細かい傷がついたり、とれない汚れが蓄積していきます。 寿命は、取り扱い方や眼の状態により異なります。定期検査を受け、眼科医の指示に従って交換しましょう。

■定期検診は3か月ごとに受けましょう。
定期検診は、レンズや眼の状態をチェックする大切な検査です。
異常を感じなくても、気付かないうちに眼障害が進行している場合もありますので、必ず受診して下さい。

なお、異常を感じたときは直ちに装用を中止し、診察を受けましょう。

■ 検査器機ご紹介 ●『眼底カメラ』

瞳をひろげてから眼底(網膜)を撮影するカメラです。
眼底の出血の状態や視神経の状態などが分かります。 撮った写真は診察室ですぐ見ることができるので、自分の眼の状態を 見ながら、医師の説明を聞いていただくことができます。 光を直接眼に当てるのでかなり眩しいのですが、大切な検査ですので ご協力をお願いいたします。


正常眼底

糖尿病による眼底出血

■ 眼軟膏が処方されたら


眼軟膏は主に結膜炎、角膜炎、眼瞼炎などに処方されます。 正しい取り扱い方を覚えましょう。

長 所
眼軟膏は点眼液(いわゆる目薬)に比べ、流れにくいため 有効成分の濃度変化が起りにくく、傷口の保護もできます。 また、点眼回数も少なくてすみます。

短所
点眼時にべたつきや不快感があり見えにくくなる事があります。 そのため、通常は就寝前にお使いいただきます。

眼軟膏の上手なつけ方
■眼の中に入れる場合・・・(図1)
1.手をせっけんで洗います。
2.下まぶたを下にひき下まぶたにのせます。

■まぶたに塗る場合・・・(図2)
1.手をせっけんで洗います。
2.手または綿棒で傷口に塗ります。



をもつ漢字

目の部
「まなこ・め」

「ガン・ゲン」 
(目+ヒ=じっとのこる)とを合わせた字
意味:がいこつになってものこる目のあな、そのあなにはまっている「目」。「かんじんなところ」
藤堂方式・小学生版新訂漢字なりたち辞典(ニュートンプレス刊)より